2019年10月22日
【経営者の皆さま向けお役立ち情報】将来の株価を抑える方法(2) 株式移転(持株会社設立)」
LTRでは、本ブログを通して経営者の皆さまのお役に立てる情報を定期的に発信していきます。
今回は「将来の株価を抑える方法(2) 株式移転(持株会社設立)」を紹介します。
持株会社を新たに設立することで、株価を引き下げることも可能です。「株式移転」という手法を利用します。
●事例
〈状況〉
・オーナーのAさんが経営するH社の収益性は高く、株価が非常に高い状態を維持。
・オーナーAさんの100%出資によって、J社(ホールディングス)を新規設立。J社はAさんからH社株式をすべて受け取り、その対価としてJ社株式を交付。
〈結果〉
H社はJ社(ホールディングス)の子会社になります。オーナーのAさんはH社株主ではなくなり、代わりにJ社の株主となります。
〈オーナーAさんの自社株評価〉
株式移転前…H社
株式移転後…J社(ホールディングス)
・オーナーAさんは株式移転前、H社株式を保有していましたので、H社業績が直接株価に反映されていました。株式移転後の直接所有株式はJ社株式となり、H社株式はJ社を通じた間接保有となります。
・オーナーAさん保有のJ社(ホールディングス)の株価は、「純資産価額方式」(株式保有特定会社S1+S2方式)で行います。
〈効果〉
■純資産価額方式
J社保有のH社株式は、移転後、J社が稼ぐ利益の分だけ株式評価が高くなっていきます。ただし、株式移転後の含み益は37%を控除して評価できるため、株価引下げが可能です。
■税金
オーナーAさんからJ社への株式譲渡損益は、一定の条件をもとに課税が繰り延べられます。
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