2019年09月30日
【経営者の皆さま向けお役立ち情報】事例紹介:どの子どもに継がせるか…
LTRでは、本ブログを通して経営者の皆さまのお役に立てる情報を定期的に発信していきます。
今回は 事例「どの子どもに継がせるか…」を紹介します。
◆相談
健康器具を販売する会社を創業した私には、二人の息子がいます。二代目社長として長男を指名して2年が過ぎようとしています。最初は経営者として真摯に務めていましたが、最近、様子がおかしく、ワンマン的なマネジメントが目立ってきました。このままでは会社が心配で、他社で働いている次男を戻そうかと悩んでいる今日この頃です。こうした問題を解決した例はないでしょうか?
◆回答
以前、3人の息子たちをもつ会社の会長が、ご相談の内容と似た問題を解決されています。このケースでも、既定路線として長男に経営が引き継がれました。特に、老舗だけにその承継は一般的にも当たり前だと思われます。
当初は特に問題もなく過ぎましたが、あるときから経営者らしからぬ行動が目につき始めました。奥さんの我儘もあり、本社のある金沢には寄り付かず大阪ばかりに常駐し続け、挙げ句の果てにはその東京事務所を勝手に移転することに。こうした奇行によって社内の空気も淀み始めました。
そのとき、先代は会長となっていたのですが、二頭政治の悪弊を回避するため経営の実権は社長に委ねていました。しかし、事態はほっておくことはできないところまでに発展したのです。
そこで会長は親として前経営者としての責任で長男を解任し、外部にいた次男を社長に就任させたのです。
こうした事情から新社長になった次男は真面目に経営に取り組み、事業の深化と拡大に傾注しました。会社は、現在も成長し続けています。