2019年05月17日
【くらしに関する法律知識】葬儀で注意すべきこと
LTRでは、本ブログを通して皆さまのお役に立てるくらしに関する法律知識・情報を定期的に発信していきます。
今回は「葬儀で注意すべきこと」を紹介します。
「葬儀が相続のことで修羅場になる」というシーンをテレビドラマなどで目にすることがあります。仮想の場面だと思ってしまうかもしれませんが、現実の世界でも実際に起きていることです。相続を巡って親族同士で争う…こんな見るに堪えないことは、ことに故人を見送る場面では避けなくてはなりません。
◆自分からは切り出さない
葬儀当日には、自分から相続に関する話は発さないようにしましょう。
相続プロセスのなかで最悪のケースである「親族争い」は、些細な発言から起こることが少なくありません。
過熱して激しい言い争いになってしまったら、もう収拾がつかなくなってしまいます。いわゆる「泥沼状態」ですね。
◆冷静な状態で話し合いを
相続の話し合いは、葬儀から時間をおいて皆さんが冷静になってから行うことが一番のタイミングです。
葬儀のとき、皆さんは相続財産について全てを把握していないはずです。
まずは「相続する財産が何か」を全員で共有する必要があるわけです。
財産のなかには、不動産・預金・株券・保険金・死亡退職金だけでなく、負の財産(借金など)が含まれる場合もあります。
遺言書の有無も遺産分割に大きな影響を与えます。
こういう状況を把握してから話し合いの場をもたないと、悲惨な状態に追い込まれてしまう怖れがあります。