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2021年04月16日
マインドフルネスのススメ(連載第3回)
LTRでは、本ブログを通して経営者の皆さまのお役に立てる情報を定期的に発信していきます。
今回は「マインドフルネスのススメ」を紹介します。
※こちらの記事は「LTR通信2021春号」に掲載中です。
◆連載第1回・連載第2回も、あわせてご覧ください。
マインドフルネスのススメ(連載第1回)
マインドフルネスのススメ(連載第2回)
マインドフルネスの定義は「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」です。マインドフルネスを実践すると、ちょっとだけ心に余裕ができたり、人生が豊かになったり、御社がG社並みに発展するかもしれないことも、以前のコラムでご紹介しました。
まず、実践前に注意点を! マインドフルネスは瞑想法の一つで、精神に深く関わる作業です。気分が悪くなったときは、休んでください。我慢は美徳ではなく、瞑想は自己責任です。体調を崩したり魔境に落ちても、責任を負いかねます。しかし「実践したら売上が伸びた」などの場合、お礼は受け付けます(笑)。
まず、呼吸をしましょう。誰でも呼吸をしていますが、通常はそのことに気付いていません。呼吸をしていることに意識を集中させ、息を吸っているときは、吸っている、吸っている、吐いているときは、吐いている、吐いていると思ってください。短く息をしているときは、短く吸っている、短く吐いている、長く息をしているときは、長く吸っている、長く吐いていると思います。呼吸は瞑想の基本の一つで、呼吸をラベリングする(意識して頭の中で言葉にする)ことで心をすっと落ち着かせます。
次は、身体への意識です。あなたは座っていますか、立っていますか。座っている場合は、座っている、座っている、立っている場合は、立っている、立っていると思いながら肉体の感覚に意識を向けます。お尻が椅子の座面についていれば、お尻が座面についている、背もたれに背中がついているとすれば、背中がついていると思います。指先や掌の感覚はどうでしょうか。何かに触れていなくても、わずかな感覚があるかもしれません。わずかな感覚をラベリングしてみましょう。呼吸への意識も忘れないようにしてください。
音は聞こえるでしょうか。聞こえるとすれば、音が聞こえるとラベリングし、突然、頬にかゆみが生じたとすれば、かゆみが生じたとラベリングします。心の感覚はどうでしょう。何も感じていない場合は、何も感じていない、安らいでいれば、安らぎを感じているとラベリングします。何か思考が生じましたか。生じたとすれば、思考が生じたとラベリングします。生じた思考は放っておき、ラベリングに戻ります。いつでも、今、この瞬間にいるようにしてください。
ここまでが、静かな状態で行うマインドフルネスです。5分から10分、いや30分が経過しているかもしれません。心地良ければ続けてもOKです。気持ちが落ち着いたら、その気持ちのまま、注意深く日常生活に戻りましょう。(弁護士 竹中 一真)