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LTR通信
2024年09月24日 [LTR通信]

【ハマ街ビト】 (番外編)  経営理念は「人にやさしく 仕事に厳しく」  株式会社コウセイの福利厚生、人材育成における取り組みとは?

『今ある給排水管をできる限り活かす』といった「更生工事」のプロフェッショナルとして、1996年に創業した株式会社コウセイ。廃材を最小限に抑え、新管同様に生まれ変わらせる「更生工事」は、環境に配慮した工法としてSDGsの取り組みにも直結しています。

LTR通信の誌面(本編/LTR通信の2024秋冬号P6–P7)では、会社の強みや健康経営、SDGs・環境への取り組みなどをご紹介しました。こちらの番外編では、福利厚生や人材育成、採用などについてお聞きしたインタビュー記事をお届けします。

▶【ハマ街ビト】本編もお楽しみください。
【ハマ街ビト】本編P6はこちらから
【ハマ街ビト】本編P7はこちらから

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株式会社コウセイ 専務取締役 國光一平さん

6年間の教員生活を経て、お父さまが社長をされている株式会社コウセイに入社した國光さん。現在は、専務取締役という立場で経営に関わることをすべて担うほか、人事や労務、受注する案件の精査なども行っています。




―(本誌でも触れていますが)お父さまがつくられた経営理念は、「人にやさしく 仕事に厳しく」。「人」(全従業員)の満足度と幸福度を大事にする、というものだそうですね。その理念を踏まえた福利厚生面などで、具体的に取り組んでいることはありますか?
【國光】会社は何より「人」が財産。まずは仕事があり、その仕事で“しっかりと稼げること”が大前提です。そういう意味でも給与面は適宜見直しを行いながら、手当でしっかりプラスにしたいと考えています。

―どのような手当があるんでしょうか?
【國光】子どものいる従業員には、中学卒業時まで支給する「子ども手当」(1人ずつ)があります。そのほかに、「家族手当」「住宅祝い金」なども設けていますね。あとはコロナ禍にスタートした「コロナ手当」。コロナが落ち着いてきた現在は、「インフレ手当」という形で支給しています。

―「子ども手当」が15歳まで! お子さまがいる方にとっては、ありがたいですね。
【國光】頑張って働けばこれぐらい稼ぐことができるといった、「未来が描ける」ことは重要ですからね。これらの手当には、会社として「従業員はもちろん、その家族も大切に思っています」というメッセージも込めています。

―また、今年(2024年)からは<完全週休2日制>を導入したとか。何かきっかけはあったのでしょうか?
【國光】採用活動の一環として、合同企業説明会(就職フェア)に出展したんです。そこで他社の雇用形態を目にし、弊社の年間休日が少ないことを改めて知りました。さっそく現状(売上や利益)を確認した上で「すぐに導入しても問題ないだろう」となり、<完全週休2日制>への変更を決めました。

―導入後、何か変化はありましたか?
【國光】驚いたのは、求人に対する応募の数が増えたことですね。条件面では大切な部分だと実感しました。社内的なことでいえば、プライベートな時間が増えたことで従業員一人ひとりに余裕が生まれ、より良い仕事ができていると思います。

002
「現場で従業員の“成長”を目にすると頼もしく感じます」と話す國光さん



―御社の平均年齢は30代。若い方が活躍されているんですね。
【國光】そうなんです。この業界はベテランの人材が多い中、弊社ではここ数年、積極的に若い世代の採用にも力を入れています。

―採用にあたり、重視している点はありますか?
【國光】初めて会ったときに感じる「人柄」です。実際に仕事を始めると、お客さま先での第一印象がとても大事になります。入社後、技術的な面はいくらでも指導できますが、“対人スキル”を教えるのは難しいですからね。

―「人柄」の部分は、面接時に分かるものでしょうか?
【國光】そうですね。私自身、前職(教員)で子どもや保護者の方、同僚など多くの人たちと関わってきたので、自然と分かるようになったのかもしれません。

―國光さんから見て、現在、社内の雰囲気はどうですか?
【國光】比較的、従業員同士でコミュニケーションが取りやすく、ときには若手が先輩に対して意見がいえるような、風通しが良い環境かと。また、誰かが資格を取得したら「よし、自分も頑張ろう!」と、お互いに刺激を与え合う良い関係性がつくられていると感じます。

―それは、いいですね! 最近は、会議の場でも積極的に発言する方が増えたとか?
【國光】はい。幹部会議(営業メンバーが参加)、工事部の会議、総務部の会議とありますが、最近は各会議での発言が以前より活発になり、報告する内容のレベルも上がってきました。

―「風通しが良い社内環境」も影響しているんでしょうね。
【國光】そうであれば、うれしいです。実は私が入社したころを振り返ると、部下が上司に遠慮するような雰囲気がありました。上司が明らかに間違っていても、部下は何もいえないような……。そこで、従業員同士の関係性を深めるための“場”(少人数での食事会やイベント等)をつくったら、少しずつ変化が見られるようになったんです。

―それは素晴らしいですね!
【國光】われわれの仕事は、「人」ありき。たとえば図面のパートなどは、AI技術に任せられるかもしれませんが、お客さまとコミュニケーションを図りながら進める部分などは、基本的に「人」でなければ担えない仕事です。これからも会社として、一人ひとりが働きながら楽しい未来を描き、活躍できるような環境を提供し続けたいですね。

―ありがとうございました。
(取材/西端 望 取材・文/小林 真由美)

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