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お役立ち情報
2025年01月30日 [お役立ち情報]

「人を育てる人事制度とは?」〜中小企業診断士 西端 望氏インタビュー〜<前編>

LTRメンバーでもある中小企業診断士の西端 望(にしべり・のぞむ)氏は、日々多くの企業を訪問する中で、「人の育成」とそれを支える「見える化」が重要だと話します。そこで今回は、この二つの視点を踏まえ、「人を育てる人事制度」をテーマにインタビューを実施しました。ぜひご覧ください。





ライター小林(以下、小林):中小企業には大企業にはない”強み“があると思うのですが、かつて西端さんは(強みの一つに)「柔軟性を活かせる点」を挙げていました。組織の中で<人を育てる>という面でも、柔軟性は大いに活かせるのでしょうか?

中小企業診断士 西端氏(以下、西端):はい。この柔軟性を活かしながら<人材育成のアプローチ>をすることで、独自の強みを生み出している企業は、多く存在しています。そこで鍵となるのは、「従業員の成長意欲を引き出す『人事制度』」です。

小林:成長意欲を引き出す……。実際、この部分の難しさを感じている方(経営者や人事担当者)もいるでしょうね。

西端:そうですね。大事なのは、従業員の「やりたい」をしっかりと掘り下げて具現化し、全員が同じ目標に向かう仕組みを構築すること。そこでポイントとなるのは、「見える化」です。

小林:なるほど! 具体的には、何を「見える化」すればよいのか教えてください。


西端:はい。答えはとても簡単で、 1.『業績』2.『仕事』3.『人』を「見える化」します。

小林:確かにシンプルですね。どれも「見える化」するか否かで、その後の状況が大きく変わりそうです。それぞれ、少し補足していただけますか?

西端:1.『業績』では、事業計画を策定し、従業員に経営の方向性を明らかににすると同時に、会社の成長指標である収益計画を提示します。これにより従業員は、会社の未来を現実的なものとして捉えることができるのです。

小林:会社の未来が見えることで、「この先もここでキャリアを積もう!」 という意識が芽生えそうですね。

西端: はい。未来が描けることはとても大切で、それは「自らのキャリアを会社にゆだねよう!」という想いにつながりますからね。
続いて2.『仕事』ですが、こちらは「見える化」することで業務改善がなされ、生産性の向上につながります。自然とチームの連携も強化されますね。
3.『人』の「見える化」では、まさしく一人ひとりの成長や貢献度を正しく評価する、人事制度の見直しに直結します。

小林:中小企業では<組織のトップや経営陣と距離が近い>ケースもありそうですが、だからこそ、明確な基準や評価が必要だと感じます。

西端:そうなんですよ。中小企業にとって「人の育成」を目的とした人事制度は、会社の成長と、従業員のやりがいを両立させる重要な仕組みなんです。
では実際、どのようにしてその人事制度を作るのか? この続きは、次回(後編)でお話ししたいと思います。

▶後編はこちら
「人を育てる人事制度とは?」〜中小企業診断士 西端 望氏インタビュー〜<後編>

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