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LTR通信
2023年01月09日 [LTR通信]

【えるカフェ】マインドフルネスのススメ(連載第8回)

※こちらの記事は「LTR通信2023新春号」に掲載中です。

▶連載第1回〜第7回もあわせてお楽しみください。
マインドフルネスのススメ(連載第1回)
マインドフルネスのススメ(連載第2回)
マインドフルネスのススメ(連載第3回)
マインドフルネスのススメ(連載第4回)
マインドフルネスのススメ(連載第5回)
マインドフルネスのススメ(連載第6回)
マインドフルネスのススメ(連載第7回)



これまでマインドフルネスの定義、やり方(静かに座って行う方法、動きながら行う方法)、注意点をひととおりご紹介しましたが、もう少し理解を深めながら、日常生活やビジネスシーンにどのように生かしてゆくかというお話をしてみたいと思います。

最近、心境が少し変わり、自分ゴトでも少しずつ情報を開示するようにしていますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実は私、修験道系統の寺院にて僧籍を取得しています。山に行くことはありませんが、日常生活を一つの行場だと観じて(!)生活をしているというところがあります。

修験道は、神仏が習合した世界観でそれはもう興味深いのですが、「仏」寄りの瞑想方法の一つとして「ヴィパッサナー瞑想」が挙げられます。修行を進めるにあたって、このヴィパッサナー瞑想に可能性を感じているというところが等身大の感覚としてあります。

もしかしたら「何? ヴィパッサナー瞑想? 聞いてないよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、最近流行りのマインドフルネスは、仏教のヴィパッサナー瞑想をルーツに持ち、これを心理学、精神医学的な観点から味付けをして、現代風に翻訳をしたものです。

この点、かの有名な世界的大企業であるG社は、仏教系瞑想指導者、禅僧、心理学者、精神医学者というココロの問題に関する第一人者たちから協力を得て、マインドフルネスのプログラムを開発し、いち早く従業員研修に取り入れ、これを世界に広めようとしています。

良いものは偏見なくすぐに取り込むというところは、流石フロンティアスピリットの文化です。座禅などの仏教系瞑想は、むしろ日本の方が長い歴史があるのですが、オウム真理教の影響か、「瞑想=いかがわしい」という感覚も色濃く残っており、かなり取り残されてしまった、というのが率直な思いです。

一方で、マインドフルネスを弱肉強食の資本主義競争経済の最前線でバリバリ働くビジネスパーソンのココロの安定のために用いる潮流は、瞑想の表層をなぞっただけで、結局資本家の利益に資することとなりいかがなものか、と批判的に捉えられている方々も、詳細は控えますが相当数いらっしゃいます。

では、私自身はどうかというと、現場で大変な思いをしている大小企業の経営者、経営幹部、従業員の方々を見ています。もし、それが役に立つのであればいいじゃないかという立場です。それをきっかけに深まってゆく何かがあるかもしれないし、ひとりのココロの問題が解決できたとすれば、必ず、その周囲の方々にも良い影響が及ぶものだと考えています。(弁護士 竹中 一真)

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